64 名前: 名無しさん@ピンキー Mail: sage 投稿日: 04/12/08 17:09:07 ID: 9HHm0oYR
「教えてくれないかな。主が今、何処にいるのか………」
私の手が鬼の首を締め上げる。
苦しげな呻き声が耳に心地いい。
「が、がはぁっ、貴様」
「早く答えないと首が折れちゃうよ」
腕にさらなる力をこめる。
「桂、それじゃ喋りたくても喋れないだろ」
背後から呆れたようなサクヤさんの声が聞こえる。
「あっそうか、ごめんね。これで大丈夫かな」
締め上げていた鬼を地面に叩きつけ、逃げられないように太腿を維斗で突き刺す。
「ぐぎゃああああぁあぁぁ!」
「痛い?痛いよね。質問に答えれば楽にしてあげるよ」
「俺は何も知らない、知らないんだ!」
「嘘はいけないな」
傷口をさらに抉る。
「ぐうぅ、本当に何も知らないんだ。奴とはなんの関係も無い、頼む、助けてくれ!」
「ふうん、サクヤさん、どう思う?」
「嘘はついてないんじゃないかねぇ、見た感じ低級な鬼だし。行方をくらます囮だと思うよ」
「そっか、じゃあもう必要ないね」
私は維斗を太股から抜き放ち袈裟懸けに振り下ろす。
「がっ」
「さよなら、次は幸福な来世を………」
鬼の首が落ちる。
一瞬遅れて切り口から血が噴出し、辺りを朱に染めていく。
65 名前: 名無しさん@ピンキー Mail: sage 投稿日: 04/12/08 17:09:48 ID: 9HHm0oYR
「相変わらず容赦ないねぇ。昔のあんたなら、この血を見ただけで卒倒してただろうに」
「何時の話をしてるのかな」
もう慣れた、と言うのも馬鹿馬鹿しい程繰り返してきた作業だ。
今更なんの感慨も浮かばない。
それどころか、最近は鬼を斬る事を楽しんでいる自分がいる。
むせ返るような血の匂いと、響き渡る絶叫が、空虚な私の心を満たしてくれる。
「桂、後始末の鬼切部が来たよ」
サクヤさんの声で我に返る、思考にのめりこんでしまう癖は直っていないようだ。
複数の気配が近づき、闇に溶け込むような服装の男達が、音も無く私の周りに現れた。
「後は我々が」
「うん、ご苦労様」
声をかけてきた一人に返事を返すと、サクヤさんの方に歩み寄る。
「これで今日の仕事は終わりだね、帰ろう」
「そうさね、早いとこ戻って一杯やるか」
「……私は飲まないよ」
「あんた、酒は二十歳からOKなんだよ?今自分が何歳だと思ってるんだい」
「体は未成年のままだもん、それに苦手な物は苦手なの」
「へいへい、分りました」
そんなたわいもない話をしながら、私達は夜の街に消えていった。
66 名前: 名無しさん@ピンキー Mail: sage 投稿日: 04/12/08 17:10:18 ID: 9HHm0oYR
今私達がいるのは街中にある旅館の一室。
普段私は経観塚の屋敷に住んでいるが、鬼切り役として遠出しなければならない時等は、
こういった旅館をよく利用する。
別にホテルでもいいんだけど、どうせ寝るなら畳の上がいい。
「桂、先に風呂入っといでよ」
「まだ後でいいよ、それより………」
なんだい?と言いかけたサクヤさんの腕を掴み布団に押し倒す。
「ちょっ、桂!?」
「別に驚く事じゃないでしょ、いつもやってる事だし」
「でも、こんないきなり、むぅ……」
サクヤさんの言葉を唇でさえぎる。
そのまま舌を口の中に侵入させてサクヤさんの舌に絡ませる。
「ん………ん……むぅ、んん…はぁ」
唾液の線を引きながら一端唇を離す。
「ふふ、サクヤさんの唾液、美味しいよ」
「桂………あっ」
サクヤさんの服を力任せに脱がす。
67 名前: 名無しさん@ピンキー Mail: sage 投稿日: 04/12/08 17:10:46 ID: 9HHm0oYR
露出した桜色の肌に首筋からゆっくりと舌を滑らせる。
「あ…ん…あぁ」
胸のふくらみを上り、先端に到達するのを避けて焦らすように周りを舐め、顔を上げる。
「サクヤさんの胸って相変わらず綺麗だね、少し悔しいから苛めたくなっちゃう」
そう言って、今度は胸の先端にある突起を摘み上げる。
「くぅ、あああああぁ!」
「いい声だね、ほら、もっと聞かせてよ」
もう片方の突起も摘み、捻るように力をこめていく。
「痛っ、桂!それ以上は、あぅ、くう……はあっ!」
「硬くなってきたよ、美味しそう」
突起を口に含み舌で転がし、優しく噛む。
「あっ、噛むのは駄目えぇぇぇ!!」
懇願など聞く耳持たないように、私は執拗に胸を責め続けた。
68 名前: 名無しさん@ピンキー Mail: sage 投稿日: 04/12/08 17:11:21 ID: 9HHm0oYR
しばらくすると、サクヤさんは抵抗する気力も無くなったようで、ぐったりと四肢を投げだしてしまった。
「うぅ、桂、もう許しておくれよ…」
「駄目だよ、サクヤさんも中途半端は嫌でしょ?だから………」
私は手を下腹部に伸ばす。
「もっと気持ちよくしてあげる」
指をびしょびしょに濡れた股間に入れる。
「あぁ!」
指を曲げて敏感な場所を弄る。
「ふふっ、サクヤさん。我慢しなくていいんだよ」
くちゅ…くちゅ…と卑猥な音が部屋に響く。
「ああっ、桂、あたし……もう…」
「いいよ…ほら、イっちゃえ!」
指をさらに速く、深く割れ目に突き入れる。
「あっ…あっ…あっ!……ふあああああぁぁぁぁ!!」
サクヤさんの体が弓なりにのぞける。
ビクンッビクンッと何度か痙攣を繰り返すと、力尽きたように布団に崩れ落ちた。
「はぁっ、はぁっ…はあ…」
私は指を割れ目から抜き取り、淫液に濡れた指先をサクヤさんの口に運ぶ。
「綺麗に舐めてね、自分の味はどう?」
「変な……味だよ…」
拙い仕種で指をしゃぶるサクヤさんの姿に、私の中の欲情が再び刺激される。
夜はまだ始まったばかりだ。