「で、はとちゃん、もう大丈夫?」


私はこの夏、母が亡くなり、相続やらの関係で、税理士の方の勧めで父の実家の経観塚に行っていた。

そこで、双子の鬼に襲われ、窮地に現れたオハシラサマのユメイさんや、サクヤさんに助けて貰った。

その後、サクヤさんに「桂はもう帰れ」と言われ「羽様のお屋敷をまだ見てないもん」という必死の抵抗もむなしく羽様のお屋敷の下見もすんなりと終わり、結局サクヤさんの車に乗り、逃げるように帰ってきてしまった。

それ以来、夢に現れたり、窮地を救ってくれたユメイさんや、既視感を覚えた羽様のお屋敷の事が心に引っかかっていた。


「う…… うん、もう平気だよ?」

「うーーん、まだ平気には見えないなぁ、何ならこの陽子さんが、放課後まで隣に居てあげるから」

「わわっ、本当に大丈夫だよ」

ここは保健室、夏休みが終わって、普通の授業が始まったときに、何故か涙が止まらなくなってしまい、陽子ちゃんの付き添いで保健室まで休みに来ている


「はとちゃん、お母さんの事 やっぱりまだ……」

「ち、違うよ……ただ何て言うのか、私にも分からないんだけど……」

それは本当だと思う、お母さんの事は悲しいけど、それとは違う言葉では表せない感情の鬱積が嗚咽という形になって表れたのだと思う

言葉では表せないから、悲しいのか、苦しいのか 渦巻いている感情をなんと言うものかを当てはめる事はできない

それがより、わたしを不安にさせているのだ。


「それなら今日は帰っちゃおう、私も一緒に帰って、はとちゃんが寝つくまで一緒に居て上げるから」

「わ、そこまで……本当に大丈夫だよ〜っ」

「けど、はとちゃん、顔色もあんまり良くないよ? いつも見てる私が言うんだから間違いない」

「そ、そんなに?」

実は帰ってきてから、食欲もあまりなく、ご飯も半分ほど残してる。だから陽子ちゃんの言うことも間違いではない


「うん、はとちゃん、少し痩せた…… 先生には私から伝えておくから」

「じゃ、じゃあお願いするね」

「まかせといて」




ーーーーーーー

わたし、奈良陽子は、はとちゃんに親友以上の想いを抱いている。

普段から結構抜けてる事がある娘だけに、こまめに連絡を取ったりして何か変わった事が無いかなどを確認している。

夏休みには、はとちゃんのお母さんが亡くなり、はとちゃんは独りになってしまった。

そのときから、はとちゃんは今までよりずっと気を張るようになってしまった。抜けてる所は変わらないけど、それでも空元気で自分も元気づけようと頑張っていた。

お父さんの実家から戻ってきた後はさらに顕著だった。帰ってきたときには、話が重くならないようにファーストフードで話をしたり、ちょこちょこ会いに行ったりしたけど

私に心配をかけないようにというのが分かって、心がズキッと痛んだ。 それからは出来るだけ電話で連絡をとるようにし、たまに合った時には会うたびに顔色が悪くなっていた。

新学期が始まり、今までたまっていたものが涙となり溢れたのか、とりあえず現在に至るわけである


「陽子ちゃん、ありがとう 大分落ち着いたよ」

そういって、えへ と微笑む あぁ、可愛いなぁもう!


「ん… それなら良いんだ 今日ははとちゃんがゆっくり眠れるまで、居てあげるから」

「そうだ、はとちゃんには私特製の手料理を振る舞うよ、材料使っても良いよね?」

少しでもはとちゃんを元気づけたい、負担にならないようにおかゆでも作って上げよう


「うん、じゃあお願いするね 材料は冷蔵庫にあるから って陽子ちゃんって料理できるの!?」

「はとちゃ〜ん、わたしを舐めてるね? いいでしょう、私の腕前をみせてさしあげましょう!」

「ご、ごめん…… お願いするね」

「任せなさい、この陽子さんがはとちゃんのために愛情一杯の手料理を振る舞いますよ〜」


手際よく、食事の用意を済ませていく

おかゆも良い具合に出来上がり、体によさそうな梅粥が出来た。

副菜には魚を焼いた物と、ほうれん草の炒め物を作った。

我ながら上出来上出来♪


「はとちゃん、どうぞ召し上がれ」

「わっ、陽子ちゃん、美味しそう 食べても良い? ……あれっ陽子ちゃんの分は?」

「一応はとちゃんの明日の朝のために余分に作ってはあるけど…… はとちゃんが寝たら帰るつもりだし」

本当ははとちゃんと一緒に食べたくて、私の分として作ったんだけど……

「それなら、私は大丈夫だよ、別に病気なわけでもないし、自分の朝くらい用意できるよ〜」

「ほんとに〜? なら……一緒に頂いちゃおうかな」

まだ夕食には多少早い黄昏時というような時間帯だけれども、はとちゃんと一緒にごはんを食べることにした

「うわっ美味しい、このお粥本当に美味しいよ〜 本当にお米は良いよね〜!」

「見直したか!」

「うんうん、陽子ちゃんを見る目が変わったよ〜」

いままではどんなイメージだったんだろ…… 料理もできないと思われてたのか〜……

 ・

 ・

 ・

食事も終わり、あとははとちゃんが寝付くまでだ、時刻は7時を回った頃になっていた。少し早いけどお布団を敷いて寝る体勢になってもらう

今日の事を聞いていいものか…… でも聞かないと、はとちゃん独りで悩み続けるわけだし……


「陽子ちゃん、今日の事なんだけどね……」

ドキッ まさか、はとちゃんからふってくるとは

「なにかな〜」

「今日陽子ちゃんと一緒に居て、今、分かったんだ」

「私、お父さんの実家の経観塚っていうところに行ったときに…… 信じてはもらえないかもしれないけど 鬼に襲われたんだ あっ鬼っていっても絵本に出てくるようなのじゃなくて、

 かわいらしい双子の女の子だったんだけどね」

? 鬼? この科学が発展した現代で?

「私の血はとても特別らしくて… それで鬼とかそういうものを寄せ付けちゃうんだって、で知り合いのサクヤさんからの言い聞かせもあって経観塚から帰ってきたんだけど」

「その鬼に襲われたときにね、青い和服のユメイさんっていう人が助けてくれたの……」

私は黙って聞くことにし、先を促した

「でね、そのユメイさんってなんだか私が覚えてないだけで、知ってた人のような気がするの、それと一緒に大切な事を忘れてるような……」

「帰ってきてからも考えてたんだけど思い出せなくて、学校が始まって、陽子ちゃんやお凜さんに久しぶりにあって……でも家に帰ったら独りなんだなとか」

「そしたら何か分からないけど寂しくなって……」

はとちゃん…… わたしがはとちゃんに何が出来るんだろう…… 親が居る私がはとちゃんにかけてあげられる言葉なんて…

「さびしくなって…… うぅ」

そういってはとちゃんのかわいらしい目から涙が溢れ、私の身体に押しつけられる、私はそっとはとちゃんの頭を支え、私の胸を貸すことにした

はとちゃんが流した涙が私のブラウスに染みこんでいく あぁ……はとちゃんの寂しさも一緒に拭って上げられたら良いのに




「はとちゃん…… はとちゃんは独りじゃないよ……」

そう言葉が出てしまった、なんて無責任なんだろう、学生のわたしは、はとちゃんを支えられるんだろうか

結局はとちゃんは家に帰ったら独りの寂しさで涙を流してしまうかもしれない、そんなの……我慢できない

そう思ったわたしは、口からこんな言葉が出ていた

そして手にちょっと力が入っていたみたいだった


「苦しいよ、陽子ちゃん」 そういって涙を切った

「ごめん、はとちゃん…けど落ち着いた?」


「うん、ありがとう なんか話したら楽になったよ」


「はとちゃん…… あのね…」

「ん?」

「わたし奈良陽子は…はとちゃんが好き」



「ええぇ!?」

「はとちゃんが泣いてるの見ると悲しいし、はとちゃんには笑顔で居て欲しい、はとちゃんは独りじゃないよ、心の支えが私じゃダメ?」

わっ、気が動転してるのかっ!? なんで急に告白なんか ここは励ますところだろうっ!


「陽子ちゃん…… ありがとう、私も陽子ちゃん好きだよ」

あぁ……これは友達としてなんだ、私の想いは伝わらないのか、けど、はとちゃんの支えになりたい

「違うよ、はとちゃん、私は友達とかそういうのじゃなく、はとちゃんが好きなんだよ、だからはとちゃんが泣いてると私も心が痛い」

「私じゃ……ダメかな? はとちゃん、やっぱり独りだと思っちゃうのかな?」


「陽子……ちゃん?」

「はとちゃんが望むならなんだってしてあげるよ、元気が無い時は一緒に居てあげるし、寂しい時は一緒に……その…一緒に寝たりとかも」

あっ、はとちゃんボケッしてる


「あ、ありがとう 私も陽子ちゃん好きだよ」

そういってはとちゃんは私に抱きついてきた! ダメだドキドキが止まらない!

「私も陽子ちゃん、好きだよ、ずっと友達同士だと思ってたけど、陽子ちゃんは私に対してちょっと違うんだって分かってた」

えっ? 天然の、はとちゃんにバレてた?

「そう意識したときからずっと陽子ちゃんの事は好きだったよ」

「陽子ちゃんが……私を寂しくないようにしてくれるの……?」

そういってはとちゃんは上目遣いで私を見てくる あぁかわいいな畜生

「はとちゃん…」

そういってわたしははとちゃんの唇に自分の唇を優しく重ねる はとちゃんの唇……やわらかい……

「いいよ……陽子ちゃん」


わたしははとちゃんの制服のボタンを外していく スベスベのふんわりとした肌が徐々に現れてくる

触れるとはとちゃんの温かい体温が感じられて、顔を見ると上気したように赤くなってる きっと私も赤くなってるんだろうな……

はとちゃんは自分では脱ぐ気は無いらしく、私に任せられてる だらりと力の抜けた腕を通して、上着を脱がせる ブラも外し、はとちゃんの上半身を覆うものは無くなった

「はとちゃん、かわいい」

「よっ陽子ちゃん、恥ずかしいよっ陽子ちゃんも脱いで」

そう言われ私はまだ脱いでないことに気づいた 私もはとちゃんと同じく上着を脱ぎ、ブラを外した


「はとちゃん、胸 さわっても良い?」

「い…いいよ」

はとちゃんの緊張した顔、かわいい


そっとはとちゃんの胸に手をあててみる、私よりちょっとだけ大きいみたいだけど、かなり小振りでかわいい

猫の手をしたらすっぽりと包めてしまう、小さなふくらみを優しく揉んでみる

「あぁ 陽子ちゃん」

あぁ、はとちゃんのおっぱい柔らかいよ〜 肌もスベスベ…… 私から見ても羨ましいくらい……

次にはとちゃんの胸の突起に唇を優しくあててみると、はとちゃんの身体がビクッとなった

「陽子ちゃん、くすぐったいよ〜」

「ごめん、でもまんざらでもないんじゃない?」そうニヤッと言うと

「陽子ちゃんも〜 真っ赤だよ〜」なんて切り返されてしまった

「えぇい、そんなこと言う子には、、こうだ」

わたしははとちゃんの下着を脱がしに入った

はとちゃんも脱がしやすいように足を真っ直ぐにしてくれて、はとちゃんの秘所が露わになった


「はとちゃん、足……拡げて」

「ぅん、こう……?」

そういってはとちゃんはMの字に足を開いてくれた

私は、はとちゃんの秘所を指で撫でるようになぞり、そして指を入れた

既に、はとちゃんの膣は十分に濡れてて、指を入れるとクチュという音が立った

「はとちゃ〜ん、、はとちゃんの膣、まだ何もしてないのに濡れてるよ〜」

「だっ、だって陽子ちゃ」

そう言おうとしたときに指を動かした クチュ ピチャ

ヒッ、そう言ってはとちゃんの身体がビクッと仰け反った クチャクチャピチャ

私は指を優しくちょっと早めに動かす、そのたびにはとちゃんの身体がピクッと動いてかわいい

私のあそこも疼いてきた

一旦はとちゃんの膣から指を抜いて、自分の下着を脱ぎ出す

「陽子ちゃん、やめちゃうの?」

「違うよ、はとちゃんだけが気持ちよくなってるから、、一緒に気持ちよくなろう?」

そう言って私ははとちゃんの顔に自分の秘所を向ける

「はとちゃん私のも、お願い」

「う、うんっ」

ゆっくりと腰を下ろしてはとちゃんの口元に私の秘所をあてがう、はとちゃんの唇が私の膣に触れた

「あっ、いいよ、はとちゃん、そのまま、私の膣……はとちゃんの舌で舐めて」

あぁ、はとちゃんの舌が私の膣に入ってくる、それだけで思わず声が漏れてしまう

わたしも同様にはとちゃんの秘所に口を持っていく二人で秘所を愛撫する形になる

あぁ、はとちゃんの舌使い、とってもたどたどしくて気持ちいい

「は、はとちゃん、もっと」

「うんっ!」

はとちゃんの舌が私の膣の奥まで侵入してくる、私もはとちゃんの膣を攻める。

二人とも段々と激しくなって……

「あぁ、いぃっっ、あああぁーーーーーー」

そうして二人して果てた





二人して布団のうえで仰向けになる



「はぁ、はぁ、陽子ちゃん、気持ち良かったよ〜」

「わたしもだよ、はとちゃん」

はとちゃんとこんな事が出来るなんて夢みたいだ、いっそ今が夢なんじゃないだろうか?


「はとちゃん、夢…じゃないよね?」

「違うよ、だって私はここに居るもん」

「良かった……」

私は安心の余り眠ってしまった。


……

………


翌朝


「た、たいへんだよ陽子ちゃん、起きて、陽子ちゃ〜ん」

「ん? まだ10時だよはとちゃん、、、、、、」、、、、あれ? 10・・・あれ?

一気に目が覚めてしまった


「は、はとちゃん遅刻・・・・」って 私たちスカートべっとりじゃん…… どうしよ

「陽子ちゃん、スカートが、これじゃ学校行けないよ〜」

んー仕方ない

「はとちゃん……休んじゃおっか」

「んーっ、陽子ちゃん、そんなあっさり」困った顔もかわいいなぁ

「仕方ないじゃん、スカートもこんなだし、学校なんて行けないよ」


「それよりはとちゃん、昨日のことなんだけど」

「えっ」顔がポッと赤くなる


「ちがうちがう、はとちゃんは独りじゃないよっていうほう」

「はとちゃんはひとりじゃないんだよ、学校に行けばお凜さんは居る他のみんなだっているし」

「それに……少なくともはとちゃんが居ないと生きていけないような、かわいい女の子もここに一人居るんだよ?」

そう、わたしは、はとちゃんが嬉しいときには一緒に笑ってあげたい、はとちゃんが悲しいときには一緒に悲しんであげたい、寂しいなら一緒に居てあげたい、そしてどんなことにでも気づいてあげたい……



「プッ… アハハ」

「なーに、はとちゃん急に」

「だって、陽子ちゃん、自分でかわいいって」


「なにー、文句があるか〜」そう言って私も一緒に笑う

はとちゃんが笑ってくれる、それだけで私は……


「はとちゃんが嬉しいときは私も嬉しい、はとちゃんが涙を流しているのを見ると私も苦しいんだよ?」

だからはとちゃん、わたしを……

「だからはとちゃん、もし泣きそうな時があったら、私を頼って」


わたしは、はとちゃんが好きだから……


<終わり>