319 :髪飾り1 :2007/11/26(月) 07:21:11 ID:qrW9p+F+
「うわ〜、なんだかすごく懐かしいかも…。」
気まぐれで始めた引き出しの整理の最中、ある物を見つけて私の手はピタリと止まった。
「どうかしたんですか?」
私の感嘆の声を聞きつけて泊まりに来ていた葛ちゃんがヒョイと顔を覗かせる。
「あ、別にそんな大した物ではないんだけど、小学生の頃毎日着けていたから懐かしくて…」
私は、イチゴ髪飾りの付いたシンプルなゴム留めを見せた。
「髪留めですか…」
まじまじと髪飾りを見つめる葛ちゃん。色素の薄い葛ちゃんの髪なら、イチゴの赤が映えるかもしれない、ふとそう思った。
「そうだ!葛ちゃん、これ着けてみようよ!」
「え?!私がですか?」「うん。きっと葛ちゃんには似合うよ。」
合意を得るより先に葛ちゃんのフワフワの髪へと手を伸ばす。左上の方の少し長めの部分をまとめて一つに縛ることにした。
「うん。可愛いよ」
葛ちゃんの頭を軽く撫でながら、私は微笑んだ。私の見込み通り、葛ちゃんとイチゴの髪飾りの相性がバッチリだったからだ。
なのに、どういう訳か葛ちゃんは上目づかいで私の顔を覗いてはもじもじしている。
「え〜と…、変じゃないですか?」
「そんなことないよ。すごく似合ってるもん!」
320 :髪飾り2:2007/11/26(月) 07:26:21 ID:qrW9p+F+
私はキッパリと断言する。にも関わらず、葛ちゃんは悩ましげに鏡を覗き込む。
…もしかして、葛ちゃんはこうゆう事になれてない?
「もしかして、葛ちゃんは髪を括ったりしたことないの?」
「たはは…、実はこれが生まれて初めてだったりします。」
少し照れながら肯定する葛ちゃん。確かに葛ちゃん位のショートヘアーなら髪を括る必要性はないし、それでいいのだろう。
でも、同じ女の子としてそれはすごく勿体無いことに感じた。
「えー、葛ちゃん可愛いんだから、もっと積極的におめかしすればいいのに。」
「そうは言いますけどね、おねーさん。あんまり必要性を感じないんですよ。」
うーん、予想通りの回答なんだけど…。やっぱり、哀しい気分になってしまう。葛ちゃんもせっかく女の子に生まれてきたのだし、もっと女の子としての楽しみを満喫してもらいたい。
よし。私は覚悟を決める。
「ねえ、葛ちゃん。明日は一緒にお洋服を見に行こうよ?」
「…もしかして、私に似合う女の子らしい服を見繕うつもりですか?」
「うん、当たりー。」
「遠慮します。」
「えー、なんで?」
「着せ替え人形にはなりたくないですから。」
口を尖らせて、呆れ顔の葛ちゃん。
う゛ー、悔しいけどその予想は当たってるんだよね。
321 :髪飾り3:2007/11/26(月) 07:31:02 ID:qrW9p+F+
でも、こんな簡単に引き下がる位なら最初から言い出したりはしない訳で。私はどうすれば葛ちゃんが女の子としての楽しみに目覚めてくれるかを考える。
自分がいかに女の子として魅力的であるか気付いてもらうのが先決ではないだろうか?
髪を括っただけで赤くなる葛ちゃんは可愛いし捨てがたいけれど、おねーさんとしては恥ずかしがらずに堂々とおめかし出来るようになって欲しい。
何はなくとも、まずは自信を持てるようにすることが大切だよね。
うん、この作戦でいこう。私は早速実行に移すことにした。
「可愛いよ葛ちゃん。」私は葛ちゃんをそっと抱き寄せて耳元で囁いた。
「ど、どうしたんですか?!いきなり…」
この時点で、葛ちゃんは耳まで赤い。おどおどとした様子は葛ちゃんの自信の無さの表れに違いない。
今度は肩に手を置き、真っ直ぐに瞳を見つめて語りかける。
「もっと自信を持ってもいいんだよ?葛ちゃんは魅力的だからね。」
「…おねーさん何か変な物食べたりしました?」
「違うよ。ただ、思ったことを素直に口にしてるだけだもん。」
「率直に言って、今の桂おねーさんは不気味です。」
「そうかな?私はいつも通りだよ。ただ、葛ちゃんの愛らしい顔を見ていると胸が苦しいかも…」
「私は頭が痛くなってきました。桂おねーさんのせいですよ。」
「……なんでそんなことばっかり言うの?」
「その言葉そっくりそのまま桂おねーさんにお返しします。」
作戦失敗。
322 :髪飾り4:2007/11/26(月) 07:34:40 ID:qrW9p+F+
葛ちゃんのあまりに頑なな態度に作戦の変更を余儀なくされた私は最終手段に出ることにする。
言ってダメなら行動で示すのが早い。
「ねえ、葛ちゃん?」
「今度は何ですか?」
私は答えない。
その代わり、葛ちゃんの唇に自分の唇をそっと重ね合わせる。
「あ…」
「柔らかいね、葛ちゃんの唇。」
顔を火照らせてうつむく葛ちゃんを見ていると、何だか別のスイッチも入ってしまいそうだ。
今度は目元にそっと口付ける。
「…おねーさん?」
「葛ちゃんの目ぱっちりしてて可愛いよ。色もすごく綺麗。」
「あ…。」
私の意図が分かったのか、葛ちゃんはハッとした素振りを見せたけど何も言ってきたりはしなかった。
次は、ほんのり赤く染まった耳に優しく唇を寄せる。
「葛ちゃんの耳はちっちゃくて可愛いよ。」
「…くすぐったいですよ、おねーさん。」
葛ちゃんがむずがゆそうに、そして嬉しそうに笑う。
くすぐったいのは、言葉?それとも、吐息?
どちらにせよ、私の中にある欲望に火がついてしまったのには変わりがない。
私は、葛ちゃんの小さな体をぎゅっと抱き寄せて、もう一度唇に、今度は深く口付けた。
323 :髪飾り5:2007/11/26(月) 07:37:59 ID:qrW9p+F+
そっと舌を入れると、葛ちゃんの小さくて柔らかい舌が出迎えてくれた。その裏側をゆっくり愛撫すると熱い吐息が漏れる。
ぴちゃぴちゃ…と唾液の絡み合う音が内側から鼓膜を刺激する。
私は一旦唇を離し、葛ちゃんを抱きしめ直すと「いいかな?」と短く確認をとる。私の腕の中で葛ちゃんはこくんと頷いた。
3度目のキスが始まる。これからが本番。
329 :髪飾り6:2007/11/29(木) 23:56:00 ID:F68993o/
葛ちゃんの口内を再び堪能した後、私は唇を首筋へと移動させた。葛ちゃんの細い首筋にキスをする。吐息がかかると葛ちゃんの体はピクンと震えた。
「葛ちゃん…」
「桂おねーさん…」
名前を囁きあって、それから私は葛ちゃんのささやかな胸に手を当てた。
「あ…」
葛ちゃんの口から吐息が漏れる。
「服…脱がせちゃうね?」
私は葛ちゃんの上着に手をかけると、焦らすようにそっと脱がせた。葛ちゃんの白い肌と胸の突起が露わになる。
「じゃあ、おねーさんのも…」
「うん。お願い。」
今度は葛ちゃんが私を脱がせる番。お互いやりやすいように、私たちは床に腰を下ろした。葛ちゃんは器用に私の服を脱がせてゆく。
そうして、私たちは産まれたままの姿になって抱きしめあった。直に伝わる体温が心地よい。
330 :髪飾り7:2007/11/29(木) 23:59:02 ID:F68993o/
「葛ちゃんの肌って、スベスベのもち肌だよね。羨ましいな…。」
「おねーさんの肌も白くて綺麗ですよ…」
お互いの肌の感触を確かめ合う。
裸の葛ちゃんを抱きしめて見ると、葛ちゃんのスタイルが良いことがよく分かる。適度な筋肉、必要充分かつ無駄のない脂肪。全体的に小柄なのと胸の膨らみに関しては今後の発育次第だし。肝心の将来性は。
「…葛ちゃんのお母さんって、スタイル良かった?」
「まあ、正妻でないとはいえ若杉に嫁いでくる位ですからね、顔もスタイルも抜群でしたよ。…はわっ!なんで、ほっぺたつねるんですか?!」
「何でもないよ、ただつねりたくなっただけだもん。」
葛ちゃんの自信を付けるつもりが、逆に私の自信が削がれてしまいそうだった。
気を取り直して、私は行為を再開する。
まずは、将来有望な葛ちゃんの乳首をそっと舐める。それから、軽く吸うと私の背中に回された葛ちゃんの両手がぎゅっと抱きしめてきた。
「葛ちゃん、可愛いよ…。」
私は、葛ちゃんをそのまま床へと押し倒した。
その拍子に、葛ちゃんの髪を括っていた飾りが外れてしまった。
「あ…。」
葛ちゃんは外れた髪飾りを名残惜しげに見つめた。
「どうしたの?」
「その、似合わなくてもせっかく桂おねーさんさんに括ってもらったのに…。」
外れてしまって、名残惜しい。葛ちゃんは最後まで言わなかったけど、多分そう続く。
あんまり、喜んだ素振りを見せてくれなかったけど、内心は喜んでくれていたんだ。私は嬉しくて嬉しくて、また葛ちゃんの唇にキスをした。
「これが終わったら、また括り直そうね。」
「…はい。」
葛ちゃんは頷いた。
331 :髪飾り8:2007/11/30(金) 05:38:11 ID:kpFvtbfa
押し倒した葛ちゃんの首もとから舌を這わせていく。緩やかな胸の膨らみやおへそを経て、私の舌は女の子の大事な部分へとたどり着いた。
「ぁ…ん…」
そっと息を吹きかけると、葛ちゃんの口から小さな声が漏れる。今度はそこに軽くキスをする。
「はひゃう!…だめですよぅ。そこは…」
「なんで?可愛いよ、葛ちゃんのここ…」
実際、まだ女性としての分化が始まっていない葛ちゃんのそこは非常にシンプルで可愛らしい。
とはいえ、割れ目に舌を入れ、溢れる液を舐めると女性特有の味と香りをハッキリと感じる事が出来る。
私は葛ちゃんの割れ目の内を丹念に舐める。
「ふぁんん…おねーさん…」
葛ちゃんから声が漏れる度、私の胸は高鳴る。大好きな葛ちゃんが私の事を体で感じてくれているのが、嬉しくて仕方がないからだ。
332 :髪飾り9:2007/11/30(金) 05:41:21 ID:kpFvtbfa
私がそうやって舌で葛ちゃんの下の口を奉仕していると、葛ちゃんは軽くイッてしまったみたいだった。
「気持ち良かった?」
息を荒げる葛ちゃんのおでこに口付けながら、葛ちゃんの髪を優しくなでる。いつもなら、囁くような声で「はい…」と返事があるのだけど、今日は違っていた。
モジモジとしながら何か言いたげな葛ちゃん。
「どうかしたの?…もしかして、全然よくなかったとか?!」
今にも泣きそうな顔の私に葛ちゃんは、「違いますよ。」と首を横に振ってくれたので、とりあえず一安心。
じゃあ、何が葛ちゃんの中で引っかかっているのか私には見当がつかない。
少し間を置いて、葛ちゃんがようやく喋りだしてくれた。
「あの…おねーさん。…その…今日も指いれないんですか?」
「え…?」
戸惑う私の瞳を葛ちゃんは上目使いでじっと見つめてくる。
「…いいの?だって、痛いかも知れないのに…」
「嫌なら、こんなこと言いませんよ。…おねーさんのこと、もっとちゃんと感じたいんです。」
「葛ちゃん…」
自分で言ったことが余りに恥ずかしかったのか、葛ちゃんはうつむいてしまった。
私といえば、さっきから動悸が収まらない。
どうしよう…葛ちゃんに想われている喜びが体中を駆け巡って理性が追いつかない。
私は葛ちゃんの細い肩を強く抱きしめた。少しでも葛ちゃんを近くに感じたいから。離れないようにぎゅと。
333 :髪飾り10:2007/11/30(金) 05:44:33 ID:kpFvtbfa
抱きしめてキスをしたまま葛ちゃんを床に倒すと、私は葛ちゃんの秘部に触れる。まだそこは濡れていたけど、もっとほぐした方がいいかな。葛ちゃんのそこは初めてな訳だし、少しでも傷つけないように私も慎重だ。キスしていた唇を離し、先程と同じ様にそこを舐める。
「ぁ…んん、けいおねーさん…きもちいい…です」
一度イッた後のそこは前にも増して敏感で、入り口を舌でなぞると、ビクビクと震えているのが分かる。
充分に濡れた事を確認してから、私は葛ちゃんのそこを指で触れる。
「葛ちゃん、………いい?」
「はい、…おねーさんの…ください」
「じゃあ、…いれるね」
あてがっていた人差し指を、ゆっくりと中へ進めていく。今まで何も受け容れた事の無いそこは予想通り狭くて、今更ながら私は心配になってきた。
「…痛かったら言ってね。」
「大丈夫ですよ…。気にせず、続けてください。…ぃっ!」
「ごめん!痛かった?!」
慌てて指を止める。
「痛くなんてないです!だから…止めないでください…」
「葛ちゃん…。」
痛くないはずないのに、やせ我慢をする葛ちゃんに、私の胸は締め付けられる。葛ちゃんはきちんと受け容れる覚悟を持っているのに、私の方が迷っていたんじゃダメだ。
「うん。…もう止めないね。」
私も覚悟を決める。もう揺るがないように。
334 :髪飾り11:2007/11/30(金) 05:48:39 ID:kpFvtbfa
「ぁあ…っ!!」
私はぐいっと指を進めると、葛ちゃんは痛みに耐えるようにきつくしがみついてきた。少しでも安心させたくて私は葛ちゃんと唇をかさねた。
「…んっ」
キスをしながら、指で葛ちゃんの中を浅くかき回す。痛いはずなのに葛ちゃんのそこは私の指を締め付けてきて、求めてくれるのが嬉しい。
「ちゃんと、気持ちよくするからね…!」
「桂おねーさん…、好き…!」
「私も、葛ちゃんが大好き!」
もっと深く葛ちゃんのことが知りたいから、私は指を更に奥へと入れる事にした。
「やっ…ぁあっ」
人差し指をギリギリまで入れると、葛ちゃんの体がびくんっと大きくはねた。
「い、痛い?」
「…ちがっ、気持ちいい…です!」
「え?…ここ?」
さっき触れた箇所を再び突いてみる。
「ふぁっ…ん!」
「ここが、気持ちいいの?」
葛ちゃんが感じてくれた辺りを角度を変えて触ると、その度に葛ちゃんの体は電流がはしったみたいにびくっと震える。
「ゃ…あっ…ん、おねーさん…」
「葛ちゃん、可愛い…」
心の底から、そう思う。こうやって、快感に耐えながら私にしがみついてくる強がりな所も、きゅうと締め付けて私の指を離さないあそこも、すべてが愛しい。
指で中を可愛がりながら、葛ちゃんの体のいたる所にキスをする。これが今の私に出来る精一杯の愛情表現。
「おねーさん…!私もうダメですっ!!」
「うん。イッてもいいよ。…ちゃんと受け止めるからね。」
「おねーさん…!好き!!!」
葛ちゃんのそこが今までに無いほど私の指を締め付けて、それから痙攣は緩やかになっていった。
私はイッた後の葛ちゃん細い体を優しく抱き寄せた。
338 :髪飾り12(完結):2007/12/04(火) 05:19:50 ID:xRcy9TPu
事が終わった後も、私たちは服を着るだけ着て床に寝そべってぼーとしていた。さっきの余韻がなかなか抜けない。
「桂おねーさん」
「なぁに?」
だるい体を上半身だけ起こして、葛ちゃんの方を見る。葛ちゃんはさっき外れた髪飾りを持っていた。
「そっか、括り直す約束だったね。」
「はい。お願いします。」
私は葛ちゃんから髪飾りを受け取ると、どこを括るかあれこれ思量し始めると、葛ちゃんはじっと髪飾りを持った私の手を見ていた。
「この髪飾りって毎日付けてた位のお気に入りだったんですよね?」
「うん。もう何年も前の話だけどね。」
「どうして、着けなくなっちゃったんですか?」
「うーん…、中学生になる頃にはもう似合わなくなっちゃったからかな。」
普段通りに髪飾りを着けて鏡に映った自分を見たはずなのに、ある日自分にはもう似合わない事に気づいてしまった。それが寂しくて引き出しの奥へとしまい込んだのだ。「そうだ!この髪飾り葛ちゃんにあげるよ。その方がこの子も喜ぶと思うし。」
「ええっ!いいんですか?!」
「いいよいいよ。もう私が持っていても仕方ないもん。」
葛ちゃんはしばらく考え込むように髪飾りを見つめていたんだけど。
「気持ちは嬉しいですけど、やっぱり受け取れません」
「えー、どうして?」
「鬼切りの頭がこんな可愛いの着けてもマヌケなだけですから。」
葛ちゃんは少し顔を伏せて、それからぱっと顔を上げた。
「…あ、でも今日は特別ですよ」
なんて笑顔で言ってくれたけど、私はさっきの「必要性を感じない」の意味をようやく理解した。髪が短いからなんて理由じゃなくて、「自分の役割に必要ない。」そういう意味だったのだ。
でも、葛ちゃんがそんな風に考えていることが寂しい。
私の前では普通の女の子でいてもいいのに…。
「ねえ、葛ちゃん。私は葛ちゃんがこの髪飾りを着けている姿をもっと見たいな。だから、私のために貰ってくれる?」
「おねーさんがそこまで言うなら受け取りましょう。…でも、この家以外では着けないですよ?」
口ではそう言いつつもまんざらでもなさげなので私は安心する。
「うん。…じゃあ早速着けよう!」
ただの女の子でもいいんだよ。そんな願いを込めて私は葛ちゃんの髪をそっと括った。