281 :水相撲1:2007/10/15(月) 23:08:59 ID:ddS+l9UW

 屋敷の生活は葛ちゃんのお陰で随分と楽になったけど

エアコンの無い部屋は暑く、退屈だった。

 暇を潰そうにもこの暑さ、動く事も億劫で私も葛ちゃんも居間で寝転がっていた。

 なので、

「ねぇ、葛ちゃん、紙相撲やろうよ」

 私はまんじゅうの空き箱をつかって土台を作り、下

手糞な絵の紙人形を作っておく。

「ん〜、なんですか、桂おねーさん・・・」

 駄目元で遊ぼうと誘ったんだけど、葛ちゃんもよほど

退屈なのか、紙相撲をのぞいた。

 もし駄目でも1人で楽しめばいい。今の私はそれほど

娯楽に餓えていた。

「と〜ん、とんとんとんとん」

 1人で紙相撲をしていた私を葛ちゃんはじっと見ている。

「ね。やろう?」

「まぁ、退屈ですし別にかまいませんけど」

「やった〜〜〜〜〜〜〜〜〜!有難う、葛ちゃん」

 あまりにも嬉しくて思わず葛ちゃんを抱き締める。

「・・・・・・」

 葛ちゃんは何も言わずに頬を赤くするだけで

私は恥ずかしくなって離れる。胸の動機が中々

止まらない。

「ご、ごめんなさい葛ちゃん」

「い、いえっ!それよりやりましょ!わー楽しそうだな

紙相撲。わくわくしちゃいますよ!!」

「う、うんっ!」

 畳に寝転がりながら紙相撲をすることにする。

 こっちの方がひんやりして気持ちいいからだ。

「はじめるのはかまいませんけど、何か掛けませんか?」

「駄目だよ葛ちゃん。賭け事は」

「賭けるって言っても罰ゲームですよ。勝った方

が相手に好きな事を命令できる、ってのはどうですか?」

 まぁ、それなら多分賭け事ではないよね?

 それに葛ちゃんならキツイ事も言わない・・・はず。


282 :水相撲2:2007/10/15(月) 23:10:30 ID:ddS+l9UW

「じゃあ、いくよ。はじめ〜!!」

 とんとんとんとんとんとん。

 土台の振動で命を吹き込まれた人形が地味に舞う。

 実際の相撲と違い、紙相撲は押し合いになる前に決着がつくことがほどんどで

 互いの人形は当たることなくすれ違う。

 こういうシュールさが紙相撲の魅力だよね?

 そして、地味に決着がつく。

「やった〜私の勝ちだよ!」

 へへ。それじゃあどんな罰ゲームにしようかな?

 素っ裸にしてしまうというのも中々そそるものが、

「練習」

 葛ちゃんが突然そんなことを言う。

「え?」

「い、今のは練習ですよね?」

 わ〜凄い卑怯。

「ですよね?」

「やだ」

 自分なりに冷たく言う。

「お願いしますよ、桂おねーさん!!」

「しょうがないな。いいけどもう一回だけだよ」

「ありがとうございます!」

 私と葛ちゃんは人形を自分の手元に戻す。

 私は土台に置きなおしたけど、葛ちゃんは紙人形を

置いていない。

「桂おねーさん。待ったなしでいいですよね?」

「いいよ〜」

 葛ちゃんがにやりと笑い。私はイヤな予感がした。

「こいつで勝負だ!!!」

 手にしたものを見て唖然とする。

 それは巨大な鉄板・・・いや、ちゃんと2つに折られている。真坂・・・。

「紙相撲の人、」

 その巨大な鉄板を土台に立てて置き、葛ちゃんは台を

とんとん叩く。

「うおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 もうヤケだった。土台を力の限り叩き、そして。

「決着〜〜〜〜!楽勝〜〜〜〜〜〜〜!!!!」

 葛ちゃんの 完・全・勝・利だった。

「あははは・・・」

 もう呆れて何も言えなかった。


283 :水相撲2:2007/10/15(月) 23:11:41 ID:ddS+l9UW

「は〜ごくらくごくらく」

「こんな感じでいいいかな?」

「さいこーですよ」

 罰ゲームは私の懇願が通じ肩揉みとなった。

 ううっもう少しで1人裸相撲をするところだったよ。

「でしょ?お母さんに上手いってよく褒められたんだよ」

「おお〜そうですかー」

 時にはツボを刺激、時には全体を揉み、さすり。

 その作業に飽きた頃、葛ちゃんの華奢な肩が目に入る。

 あれ?なんだろうこの妙な気持ちは。

 柔らかく、細い肩。

 その感触が手に馴染み、それが本能を刺激し、私の自制する脳機能を麻痺させる。

「ねぇ、葛ちゃん・・・腕も揉んであげようか?」

 肩を優しくさすりながら言う。

「悪いですねーそこまでしてもらって」

「いいのいいの。せっかくだから徹底的にやるよ」

 両腕をおざなりにこなす。

「脚も揉んであげようか?」

「いいですよーそこまでしてもらったら本当に悪いですし」

 言葉を無視して脚を揉みだし、その手は段々、付け根に近くなり、そこには到達しない。

 葛ちゃんは私の手を黙ってじっと見ていた。

「ねぇ、ここもいいよね?」

 葛ちゃんを後から抱き締め、服越しに葛ちゃんの股間に指を這わせる。

「駄目ですよ、桂おねーさん・・・」

 私は抱き締める力を強くし、うなじに自分の吐息を吹きかけるととてもいい匂いがした。

「葛ちゃんが悪いんだよ。こんな細くて柔らかくて・・・。

私をこんなに興奮させたのは、葛ちゃんなんだよ。ね?」

 誰が聞いてもでたらめな言葉を並べて何をやってる

んだろうと冷静な私が中にいるが、それはただの傍観者であり、意味なんかない。

「葛ちゃん・・・して、くれないかな?」

 股間にあった手は胸に移動し、葛ちゃんの新たな感触を求めるように手を擦り付ける。

「・・・桂おねーさんのえっち」

 そう言って葛ちゃんは私の唇に口付けをし、

「私も興奮してきました、責任とって下さい」

 私の体は経験したこともない昂揚に満たされた。


284 :水相撲4:2007/10/15(月) 23:12:53 ID:ddS+l9UW

「葛ちゃん!」

「わっ!」

 葛ちゃんを畳に押し倒し、抱き締める。

「待って下さいよ、桂おねーさん」

 葛ちゃんが抱き締める私を剥そうとするが、無駄。

「やだよ!今日は沢山気持ちよくなるし、させてあげるよおっっっ!!!」

 掌を私の顎下にそえ、それを強く上にやられ、私はアッパーを喰らった状態のように体全体に衝撃が走り

力が抜けた。葛ちゃんが離れる。

「いたた・・・酷いよ葛ちゃん」

「落ち着いて下さい桂おねーさん。場所、変えませんか?」


「ここは・・・川?」

「私がいつも水浴びしてる場所ですよ。ここならまず

人も来ませんし、体液を処理し易いですよ?」

 葛ちゃんは服を脱ぎだし、私もそれに倣う。

「外でそういう事がしたいなんて、本当に葛ちゃんは

えっちな子・・・」

「ですから、さっき理由は言いましたよ?」

 葛ちゃんは服を脱ぎ終わり、私も同じになる。

「それだけじゃないでしょ?」

 葛ちゃんに近付き、

「桂おねーさんの体・・・綺麗」

 唇を軽く重ねた。

 手を繋ぎ川中へ行き、岩にタオルを敷き座る。

「脚が涼しいね!」

「ええ・・・」

「こうやって私が座れば、色々やり易いでしょ?」

 私と葛ちゃんの高さは同じ位になり、再び口付けを

する。今度は舌を絡ませて、葛ちゃんと深く交わろうとする。

 最初はそっとだった舌の動きも段々と激しくなり、私の

唇の端から唾液が伝う。

「あ・・・」

 それを葛ちゃんが嘗めとりながら、私の胸を触る。

「柔らかくて気持ちいいですよ、桂おねーさん」

 最初はゆっくりと次第に大胆な揉み方になり、私の

乳首を甘く噛む。

「んッ・・・」

 その甘い刺激に体が弛緩し、その快楽に浸りながら

葛ちゃんの小さな胸を触りながら抱き締めた。

「葛ちゃんのも小さくて柔らかくていいよ」

「ン・・・ぴちゃぴちゃ」

 言葉も返さず、私の胸を揉み、嘗める。

 私は暫く葛ちゃんの感触を楽しんだ。


285 :水相撲5:2007/10/15(月) 23:13:42 ID:ddS+l9UW

 と、そんな雰囲気をぶち壊す声が。

「貴様!大人しく斬られろ」

「このっ!明良さんはそんなに強引じゃなかったぞ!」

「黙れ!どっちかと言えば、強引に兄さんを誘ったのは

お前だと聞いたぞ!!」

 刀をもった私と同い年位の女の子が男の子に斬りかかっている。邪魔だから他所でやってほしい。

「くっ・・・!あれは合意の上だったんだ。指でちゃんとほぐしたし、ローションだってちゃんと塗った!!!」

「生々しいぞ!お前のせいで兄さんは暫く肛門を見てもらわなければならなくなって、両親からはホモ扱いだ!」

「扱いというよりは真性の、」

「黙れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

 縦に振られた刀を交わし、逃げる男の子。

「ちっ、待て!・・・・・・・・・・・・・・・・ん?」

「「あ・・・」」

 その女の子は私達の体を見て、身を硬直させ、そして、

「ぶーーーーーーーーーーーー!!!!」

 透明な川を鼻から出た鮮血で染め、川に浮いて気絶した。

「このままほっといて、続きをはじめます?」

「あははは・・・それはよそうよ葛ちゃん」

 結局、最後の最後はおあずけとなった。 おわり